eclipse and skyeye/arm simulator
eclipseと
SkyEyeのARMシミュレータでTOPPERS/ASPのサンプルをデバッグする環境構築の手順です。
- Cygwinをインストール。
Windowsの環境変数PATHに「cygwin\bin」を追加。
- Javaの実行環境（JRE）を入手。
Java のダウンロード一覧にあるWindows版をダウンロードし、インストール。
- Eclipse IDE for C/C++ Developers を入手。
解凍して任意のフォルダに配置。
- ARM用クロスビルドツールを入手。
CodeSourcery G++ Lite Edition for ARMにある
「IA32 Windows Installer」をダウンロードし、インストール。
Windowsの環境変数PATHにその場所が追加される。
- ARMシミュレータSkyEye（TOPPERS版）とデバイスドライバを入手。
「TOPPERSカーネル向けシミュレーション環境とは」から
「skyeye_devm_package-1.0.1.zip」をダウンロードして解凍。
bin/regist.batを実行、skyeye.exeをCygwinのパスの通ったフォルダに置く。（ReadMe.txt 66行目）
- SkyEyeの本家最新版はこちら。
SkyEyeのサイトのDownloadから
「skyeye-1.2.8_rc1.tar.gz」をダウンロードして解凍。(1.2.9はmakeで失敗する)
Cygwinで「./configure」「make」でskyeye.exeが生成されるので、Cygwinのパスの通ったフォルダに置く。
- TOPPERS/ASP Skyeyeシミュレータ簡易パッケージ を入手。
「TOPPERS/ASPカーネル簡易パッケージのダウンロード」のページにある
「Skyeyeシミュレータ簡易パッケージ asp_at91skyeye_gcc-20091018.tar.gz」をダウンロードする。
解凍して任意のフォルダに配置。
- eclipseの準備。
eclipse/eclipse.exeを起動。
「Workspace Launcher」が開くので、任意ののフォルダを指定する。
右の方の「Workbench」アイコンをクリック。
「Help]→「Install New Software」を選択。
「Work with」に「http://opensource.zylin.com/zylincdt」と入力し、「Add」をクリック。
「Name」を「zylincdt」として「OK」。
しばらく待って「Name」の欄に「Zylin Embedded CDT」と出たらチェックを入れて「Next」、指示に従って「Finish」するとインストールが行われる。
インストールが終わったらeclipseを再起動する。
- TOPPERS/ASPの準備
Cygwinにログインし、コンフィグレータを構築する。(asp/doc/user.txt 296行目参照）
→asp/cfgのフォルダで 「./configure;make」
サンプルのファイルを作成する。(asp/doc/user.txt 317行目参照）
→asp/objのフォルダで 「../configure -T at91skyeye_gcc」
eclipseに戻って「File」→「New」→「C Project」を開き「Project name」を「obj」とする。
「Use default location」のチェックを外して「Location」に上記のasp/objディレクトリを設定。
「Project type」を「Makefile project/Empty Project」として「finish」。
「File」→「Refresh」により「Project Explorer」の「obj」の配下にサンプルのファイルが表示される。
TOPPERSは日本語がEUC-JPなので、
「Project」→「Preference」→「General」→「Content Types」
右の窓で「Text」を選択して下の「Default encoding:」に「EUC-JP」と入力し「Update」をクリック。
画面右側の「Make」タブをクリック。
「obj」アイコンを右クリックして「New」を選択し、「Create Make Target」の「Target name」に「all」と入力して「OK」。
「all」と同様に「clean」と「depend」と「realclean」を作成する。
- デバッグ環境の準備
eclipse画面左側の「Project Explorer」の「obj」を右クリックし、「Debug As」から「Debug Configuration」を開く。
「Zylin Embedded debug(Cygwin)」を右クリックして「New」。
「C/C++ Application」に「asp.exe」を入力。
「Debugger」タブを開き、「GDB debugger」を「arm-none-eabi-gdb」に変更。
「Commands」タブを開き、「'Initialize'command」に「target remote localhost:12345」、「'Run'command」に「load」を入力。
「Source」タブを開き、「Add」→「File System Directory」→「OK」→「Browse」で「asp」のフォルダを指定する。
「Close」をクリックして「Debug Configuration」を閉じる。
- デバッグの開始
Cygwinからskyeyeをデバッグモードで起動する。「skyeye -d -c ../target/at91skyeye_gcc/skyeye.conf」
eclipse画面左側の「Project Explorer」の「obj」の「Makefile」をダブルクリックし、中央のエディタ画面にMakefileを開く。
Makefileの133行目「-O2」を「-O0」に変更して最適化をやめる。
画面右側「Make」タブ内の先ほど作成した「depend」をダブルクリック、成功したら「all」をダブルクリックしてビルド。
画面下方「Console」タブをクリックしてコンソールを表示し、ビルド終了のメッセージを待つ。
「Debug Configuration」を開き「Zylin Embedded debug(Cygwin)」→「obj Default」を選択して「Debug」をクリックする。
eclipseがデバッグ画面に切り替わる。
左上「Debug」タブ「Resume」ボタンでASPのサンプルが起動、「Suspend」ボタンで停止。